悪魔の誘惑|釈迦一日一言|1月12日
悪魔の誘惑
釈迦世尊が尼連禅河 (ナイランジャナー)の畔で修行をしているとき、悪魔が現れて彼を誘惑します。「経集」(425~449)によって、釈迦と悪魔の問答を紹介します。経典の言いたいことは、まじめに精進している人間にかぎって、悪魔の誘惑を受けるのだということです。
悪魔は言います。
「命をなくしかねない修行をやめるがよい。命あってこそ功徳を積めるのだから」
釈迦は答えます。
「悪魔よ、汝は世間がいう功徳を基準しているが、そんな世間の功徳はわたしに用はない。わたしには信仰があり、努力があり、智慧がある。わたしは欲望などを思ってもみない。
悪魔よ、汝の第一の軍隊は欲望である。第二軍は嫌悪、第三軍は飢渇、第四の軍隊は愛執である。
無気力こそが汝の第五の軍隊。第六軍は恐怖。第七軍は疑惑であり、第八軍は虚偽と頑迷。その他に利得と名声、栄誉と評判も、汝の軍隊である。
このわたしが、汝の軍勢に下るはずがないではないか」
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