山林での修行|釈迦一日一言|1月15日
山林での修行
釈迦の十大弟子の一人、優波離(ウパーリ)が、山林に入って修行したいと釈迦に許可を求めたとき、釈迦は、
「優波離よ、大きな池で象が水浴びをしていた。身体を洗い、背を洗い、耳を洗い、 まことに楽しげであった。あれを見て、兎もまた池に入ったが、小さな身体で水がこわくなり、飛び出してしまった。
優波離よ、そなたには山林の修行は適していない。そなたは衆の中で修行するがよい」
と、そのように助言された。 『増支部経典』 (99)
優波離は出家する以前、釈迦の生国である釈迦国の理髪師でした。したがって、彼はたぶん人懐こい性格だと思われます。そんな性格の人間が、山林で孤独な生活をするのはすごい苦痛でしょう。だから釈迦は優波離に、人々のあいだにあって修行することをすすめられたのです。
釈迦は、山林での修行がふさわしい人には、それをすすめておられます。釈迦は相手の性格に応じて、それぞれにふさわしい指導をされています。 それが釈迦のやり方だったのです。
いつもありがとうございます。
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