母と子｜釈迦一日一言｜３月７日

母と子｜釈迦一日一言｜３月７日

『釈迦一日一言』　４５ページより

母と子

世に母も子を絶対に救い得ず。子も母を絶対に救い得ない三つの場合がある。それは、老いの恐れと、病の恐れと、死の恐れの襲いきたったときである。

母の老いゆくのを、子がこれに代わることができようか。子の病む姿に泣いても、母はどうして代わって病むことができようか。子の死、母の死、いかに母子であっても、どうしても代わりあうことはできない。いかに深く愛し合っている母と子であっても、こういう場合には絶対に助け合うこと はできないのである。

『増支部経典』(3・62)

 

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