身心|釈迦一日一言|3月12日
身心
身も心も、因縁によって出来ているものであるから、この身には実体がない。この身は因縁の集まりであり、だから無常なものである。
もしもこの身に実体があるならば、わが身は、かくあれ、かくあることなかれ、と思って、その思いのままになし得るはずである。
王はその領国において、罰すべきを罰し、賞すべきを賞し、自分の思う通りにすることができる。それなのに、願わないのに病み、望まないのに老い、一つとしてわが身については思うようになるものはない。
それと同じく、われわれのこの心にもまた実体はない。心もまた因縁の集まりであり、常に移り変わるものである。
もしも、心に実体があるならば、かくあれ、かくあることなかれ、と思って、 その通りにできるはずであるのに、心は欲しないのに悪を思い、願わないのに善から遠ざかり、一つとして自分の思うようにはならない。
『中部経典』(4・35)
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