心配事|釈迦一日一言|3月17日
心配事
生活の苦労と心配事で頭がいっぱいになっている婆羅門に、釈迦は次のように言った。彼の悩みを列挙し、釈迦にはそのような悩みのないことを言ったのである。
「婆羅門よ、わたしには、十四頭の牛が行方不明になり、六日になるのに見出されないといった心配はない。田に菜種を播いたが、出来が悪くて困るというような心配はない。穀物倉が空になり、鼠どもが暴れて困る、といった心配はない。寝床が七か月も放っておかれ、蚤虱でいっぱいといった悩みがない。七人の娘が寡婦となり、彼女たちにそれぞれ一人、二人の男児がいて、それを養育せねばならぬ、といった悩みもない。妻が眠っている夫を足で蹴って、夜中に夫の目を醒まさせるといった悩みもな い。朝早くから借金取りがやって来て、その借金取りに“早く返せ””返せ"と責め立てられる心配はない。だから、わたしは 幸せである」
この釈迦の言葉を聞いた婆羅門は、すぐさま出家して釈迦の弟子となった。 そして、悟りを開いて聖者となることができた。
『相応部経典』(7.1)
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