欲望には危険がともなう|釈迦一日一言|5月7日
欲望には危険がともなう
『経集』(405~424) は、釈迦の出家について次のように語っています。
〈在家の生活は煩わしい。しかし、出家の生活は煩いがない〉と、そう考えて釈迦は出家をした。
出家ののちは身に悪行をせず、言葉によ る悪を離れ、清浄なる生活をした。
彼は、当時のインドの最大の強国であったマガダ国の首都の王舎城 (ラージャグリハ)に行き、そこで国王のビンビサーラに会います。
ビンビサーラ王は一目で釈迦の高潔なる人格を見抜き、還俗してマガダ国に仕官せよ、とすすめました。象を先頭とする精鋭な軍隊と、莫大なる財産を与えるという好条件での誘いです。
しかし、釈迦はその誘いを拒否しました。「王よ、わたしはヒマラヤ山麓の釈迦族の出自である。わたしが出家したのは、欲望をかなえるためではない。欲望には危険がともない、出家の生活こそが安穏だと見て、わたしは出家をしたのだ。わたしは修行に精進し、修行を喜びとしているのである」
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