牛飼い|釈迦一日一言|3月1日
牛飼い
牛を飼っている者が言った。
「牝牛もいるし、乳を飲む仔牛もいる。 孕んだ牝牛もいれば、牛の群を統率する牡牛もいる。だから天神よ、雨を降らせたいのであれば、降らせ」
釈迦世尊が言われた。
「牝牛もいないし、乳を飲む仔牛もいない。 孕んだ牝牛もいないし、牛の群を統率する牡牛もいない。だから天神よ、雨を降らせたいのであれば、降らせ」
『経集』(267)
自分は財産(牛は財産です)をしっかりと管理している。また、降雨という将来に起きる災害に対する準備もしっかりとしている。だから、災害が起きても大丈夫。天神よ、雨を降らせたければ降らせばいい。牛を飼っている者はそう言ったのです。
それに対して釈迦は、財産のある者は財産に執着し、それをしっかりと管理せねばならない苦労がある。しかし、自分はいっさい財産を持たないから、何の苦労もない。と、応じています。財産を持つ者の気苦労 と出家者の「自由」を対比させているのです。
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