錐の先｜釈迦一日一言｜３月５日

錐の先｜釈迦一日一言｜３月５日

『釈迦一日一言』　４４ページより

錐の先

錐（きり）の先から芥子粒（けしつぶ）が落ちるように、愛着と憎悪と高慢とごまかしを払いのけた者、彼をわれは高貴な人と呼ぶ。

粗野ならず、真実の言葉をおだやかに語り、言葉によって人の感情を害することのない人、彼をわれは高貴な人と呼ぶ。

いかなる物であれ、すべて与えられていない物を取らない人、彼をわれは高貴な人と呼ぶ。

この世に望みをかけず、あの世にも望みをかけず、欲望もなく、こだわりもない人、彼をわれは高貴な人と呼ぶ。
『経集』(631～634)

 

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