牛|釈迦一日一言|3月11日
牛
人の心は、ともすればその思い求める方へと傾く。貪り(むさぼり)を思えば貪りの心が、瞋り(いかり)を思えば瞋りの心が、愚かなことを思えば愚かな心が強くなる。
牛を飼う人は、秋の収穫期になれば、放してある牛を牛小屋に閉じこめる。牛が穀物を荒したり、殺されないためである。
人もそのように、よくないことから起こる災いを見て、心を閉じこめ、悪い思いを破り捨てねばならない。貪りと瞋りと損なう心を砕いて、貪らず、瞋らず、損なわない心を育てなければならない。
『中部経典』(19)
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