4月11日|喜びを食とする|釈迦一日一言
喜びを食とする
釈迦がある村に托鉢に行ったとき、悪魔が画策して、その村の人は誰も釈迦に施しをしなかった。空鉢のまま帰り来る釈迦に、「もう一度、托鉢に行け。そうすれば食物が得られるぞ」と悪魔が言った。
それに対して釈迦が応じた。「悪魔よ、わたしには悪の報いは起きない。わたしは何物をも持たないが、それでも大いに楽しく生きてゆこう。わたしは喜びをもって食しよう」
すると悪魔はすごすごと退散した。
『相応部経典』(4.2)
相応部経典ウィキペディア
管理人の思ったこと
この釈迦の話。
実際に悪魔だったのかもしれないですが、
邪魔をした人達のことかなと思いました。
この頃の釈迦は、新興宗教の人で、
聞いたこともない宗派だったでしょうから、
多くの人から妨害を受けたことと思います。
悟って仏陀になっても思うに任せない。
玄奘三蔵の『西遊記』の妖怪は、
各オアシスの長、王のことという話があります。
玄奘を気に入った王は、
天竺になど行かずにここで贅沢に安楽に暮せば良い
そういう誘惑があった。
釈迦の妨害、
玄奘に対する誘惑。
どちらも
仏道の妨げで
>>
「悪魔よ、わたしには悪の報いは起きない。わたしは何物をも持たないが、それでも大いに楽しく生きてゆこう。わたしは喜びをもって食しよう」
<<
この言葉を貫き生きていくのは、
凡人には至難かもしれません。
いつもありがとうございます。