八万四千の娘の死|釈迦一日一言|1月29日
八万四千の娘の死
ブッダは語った。「母よ。そなたは”ジーヴァーよ”と言って、林の中で泣き叫ぶ。すべて同じジーヴァーという名の八万四千の娘が、この火葬場で荼毘に付されたが、そのうちの誰を、そなたは悼むのか?」
ウッビリーがブッダに答えた。「ああ、あなたはわが胸にささった矢を抜いてくださいました。娘の死に打ちひしがれているわたしから、悲しみを除いてくださいました」 『長老尼偈』(51・52)
娘の死を悲しむウッビリーに、釈迦世尊が言われた言葉です。
わが子の死を悲しむのは、誰だって同じです。しかし、いくら悲しんでも、子どもが生き返る道理はありません。したがって、過去から現在まで、みんなわが子との死別をあきらめてきたのです。「ウッビリーよ、悲しみに打ち拉がれたのはそなただけではないのだよ。人間はみんな悲しみに耐えて生きているのだよ」と、釈迦はそのように教え、その教えによってウッビリーは、彼女の胸にささった悲しみの矢を抜くことができたのです。
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